バール=タラに『とんかつ』があるわけ①

在日本にしてネパール料理を出している私たちの店に、とん投稿が見つかりません。かつがメニューにあるというと、さまざまな困惑系の反応が返ってきますが、説明すると「お~ なるほど~ じゃあ食べてみようかww」となります。

でも説明が開店当初にさかのぼり、長くなりますので、ブログに書き留めてみました。いざ書き留めると、そうでもないお話ですけどね(^_^;)

2009年、私たちはお店をやりたかったものの、先立つものもなく、とりあえず、間借りでもカレーが作れないかとツテを探していました。そのとき、友人が
「ちょうどやり手がいなくて困っているから貸してあげる」
と言ってくれて、“とりあえず”始めたのが今の店です。

その後いろいろあって、手続きを経て友人から譲り受けることになったのですが、友人が困っていただけあって、とても集客の難しい場所でした。

まず、昭和から50年続くビルの決まりで、表に「カレー」と書いてはいけないという“なぞルール”があったのです。なのでその友人もネパール人なのですが、表向きは タイ料理、と書いていて、店内ではカレーを提供していました(^_^;)

 そんな中、なかなかお客さんも思うように付かず、焦る日々が続きました。メニューを見直したり価格を見直したり。
その時、同じ地下のフロアーのママが、心配して相談に乗ってくれました。

ママはこう言いました。

「カレーでお客様つかないなら、とんかつはどう?
ここはね、昔 とんかつやだったのよ。おいしくて、流行ってたのだけど、店主が体をこわして、故郷に里帰りしたのよ」

とんかつやだったことは知らず、へ~ と思いましたが、ネパール人とネパール料理のお店を開いたのに、とんかつだなんて、、、

ありえないよね~? と、プルナを振り向いたら、プルナが目をキラキラさせて頷いていたのです!!


(②につづく)

ご紹介いただけたら嬉しいです
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